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今回は『キャスティール・トリペル』をご紹介。

キタキタキタアァァァ!!!

世界のビール博物館で飲んで以来、ハマりにハマったキャスティール。

「深みがある」。一言でいってしまえば簡単だけど、グラスのなかに色んなストーリーが含まれた至高の一杯。それがキャスティール。

一目惚れならぬ一口惚れをしたシリーズだったんだけど、今回はよりスペシャルなビールをいただく。

長期熟成を重ねた、バーレーワインに近いスタイル。

前情報だと、フルーティーな香りと甘みが絶妙にマッチしてるんだとか。

アルコール度数はなんと11%。

330mlでお値段570円(税別)。

ってことでグラスへ注いでいく。

透き通った綺麗なブロンドカラー。

高アルコール度数を思わせないクリアなビジュアルが逆に恐ろしい。

これだけ澄み切った色合いなのに。

キャスティールのことだからきっと色んな味・香りがバンバン来るんだろうと思うと本当ビールって面白い。

泡は目が粗くて軽やか。持続はそこまで無く1~2分ほどで消える。

ってことで香りを確認していく。

ぬま

おぉ!思ったより軽やかでフルーティだな

今までのキャスティールと比べると軽やか。

熟成された干しブドウの酸味を少し感じるものの、バナナ?イチジク?のような果実のフルーティさが漂ってくる。

ただ、香りに関しては全体的に穏やかな印象。そこまで強く主張してくるものはない。

こりゃ味わいが気になりますな。どんな展開を見せてくれるんだろうか。

ってことでそのまま飲んでみると…

ぬま

あぁ………まるでワインみたいだ……… 

いやぁ…素晴らしい。素晴らしすぎる。

トロッとまろやかな口当たり。そこから最初に上がってきたのはバナナのような果実の甘み。

そして次に来たのは熟成感たっぷりの干しブドウの酸味。この酸味ってベルギービール特有で、飲めば飲むほど中毒性が高まるのよ。

この酸味をひとしきり堪能した後に顔を覗かせるホップの苦み。

そんでもって最後にはフルーティーな香りでフィニッシュ。

この一連の流れがスムーズでテンポ良く来るのが凄い。まるで音楽のようなリズミカルさ。

軽快ながらも11%のアルコール度数は侮れない。

思わずグビグビ飲み過ぎて後から効いてくる危険性大な一杯。

さすがキャスティール。本当に外さないな。

値段は張るもののクオリティ・満足度はそれ以上か。こりゃキャスティールを全制覇しなきゃな。