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今回は『パイク キルト リフター』をご紹介。
初めて見たシリーズだけど、調べてみるとアメリカはシアトルにある「パイク醸造所」が造っている一杯。
1989年に設立された家族経営のブルワリー。
僕と同級生ですな
19世紀のエディンバラ(スコットランド)では、エールビールと言えど、ホップよりも麦芽が強かったらしく、それを再現したのが、今回のビール。
それ以外にコレと言って情報はなし。まぁ、謎に包まれたまま飲み進めていくのも色んな発見があってエエんだけどな。
アルコール度数は6,5%。
355mlでお値段569円(税込)。
ってことでグラスへ注いでいく。
てっきりIPA的な感じのオレンジかと思ってたけど、いざ注いでみると、まぁ綺麗な琥珀色。
秋ビールを思わせるようなブラウンカラーが白い泡とマッチしてるな。
そして泡は目が細やかで、見た感じ軽やかそうな印象。
持続は3分ほどしっかりとグラスに留まってたから、まずまず…といった感じか。
そんでもって香りを確認。
おぉ…ローストされた麦芽の香りが…たまらん
麦芽を炒ったようなスモーキーかつ、少し甘みを含んだ香りが…。
ふわっと鼻をかすめていく感覚。思わず何度もグラスを持ってきてしまう。
落ち着いた色合いに、燻ったような香り。こりゃたまらんわな。
※もう30歳目前にも関わらず「たまらん」とかキッショ…って賢者モードになったのはこの3分後。
賢者モードなど露知らず、このまま味わいを楽しんでいくことに。
あぁ…甘みとスモーク感のコラボが始まった…
キャラメルのような甘み。そして燻ったようなスモーキーな香り。
この奇跡のセッションを決して見逃すな。
口に含めると広がる甘み。更には、いつの間にか顔を覗かせている香り。
そのどちらも繊細で、互いを壊さないよう線を引き、己の領土で持ち味を発揮している。
更に飲み進め、温度が上がっていくと、その持ち味は更に主張を強める。
ただ、決して互いのラインを越えず。
穏便おぶ穏便にグラスを空にしようではないか。そう聞こえてくる。
ダークな色合いからは想像しがたいほど繊細な味わい。けど、両者の主張に舌を研ぎ澄ませながら飲むと、また美味しさも一層増す。