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今回は『キャスティール・キュベ ド シャトー』をご紹介。
世界のビール博物館で飲んで以来ハマりにハマったキャスティール。
今回のビールは上の画像にあるキャスティール・デュンケルを10年間熟成させた一杯なんだとか。
超絶美味しかったキャスティール・デュンケルを10年間熟成させちゃうなんて……犯罪だろ………
一言で表すとメッチャ楽しみ!!!
キャスティールはベルギーにある「バンホンスブルック」って醸造所が造ってるビール。
今回の「キャベ ド シャトー」のスタイルはバーレーワイン。
じっくりコトコト熟成させたまろやかな味わいが特徴。
アルコール度数は11%。
330mlでお値段610円(税抜き)。
ってことでグラスへ注いでいく。
ダークですな。めっちゃ黒い。
本当はブラウン系なんだけど、330ml全部注ぎきると真っ黒いビジュアルを放つ。
世界のビール博物館で飲んだキャスティール・デュンケルもそうだったけど、とにかく色が濃い!!
じっくり抽出しているせいか、アルコール度数も高いし色も濃厚そうだし。
個人的にドンズバなビールなんだよな。キャスティール。
今回も例を外れることなくバッチリなビジュアル。
泡は目が細やか。でも持続はそこまでで2~3分くらいで無くなる。
そんでもって香りを確認。
干しブドウの酸味がハンパねえ………
あぁ……あぁ………。なんて素晴らしい香りなんだ。
少し近づけただけで香ってくる干しブドウの香り。
熟成に熟成を重ねたんだろうな。ビール本来の甘みのなかから干しブドウの酸味がフワッと広がってくる。
いや…やっぱり外しませんなキャスティール。今までどれだけの人を虜にしてきたんだろうか。
これは早速飲んでみたいですな。ってことで飲んでみると…
深い…深すぎるだろ………
ビールの世界は本当に奥が深い。麦芽とホップ・酵母に水。
加えてちょっとしたアクセントを原材料に入れただけで、なんでこんなにも味が変わるのだろうか。
今回のビールもそう。なんでこんなに奥行きのあるビールに仕上がるのだろうか。
まろやかな口当たりから、ズシッと落ち着きを放つ麦芽の甘み。
そして修道院で造られるビール特有の熟成感たっぷりの酸味。
1口含めただけで飲み手を深層心理の世界に引きずり込もうとする強烈な引力。
味わっているのはビールなのか。それとも幸福感か。
余韻をいつまでも噛みしめる。噛みしめる。今日のハイライトは今この瞬間なんだと。
想像以上。クラフトビールにこんな世界があるとは。
キャスティール。本当に興味深く、引き出しの絶えないビールだ。