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今回は『グース312 アーバンウィートエール』をご紹介。
1988年にアメリカのシカゴに拠点を構える「グースアイランド」が造る一杯。
当初はメッチャ小さい醸造所だったんだけど、今ではアメリカ中西部最大のクラフトビール醸造所にまで成長したブルワリー。
今回の『グース312』はシカゴの市外局番312をモチーフにした地元愛溢れる一杯。
スタイルはウィートエール。
ホップのスパイシーさ、ほのかな香ばしさ、クリーミーでなめらかな飲み心地が楽しめるスタイル。
内容量は355ml。アルコール度数は4.2%。
お値段は365円(税込み)。
ってことでグラスへ注いでいく。
ちょいと白みがかった黄金色。濁りがあってグラスの向こう側が全く見えないほど。
泡は粗くて、グラスへ注いでるそばからシュワシュワ音を立てて消えていく。
1分ほどで泡が全て無くなるほど。
そのまま香りを確認。
う~ん……。香りらしい香りが確認できんな…
アメリカのビールだから、もっと主張してくる香りかな!?なんて思ってたけど、想像以上に穏やか。
グラスにガッツリ近づけて何度も香ってみると、若干ながらトロピカルな香りを感じる程度。
味が全く見当つかん……。
どんな味?……ってなりながら飲んでみると…
んんのぉ!?なんだこの繊細な味わいは……
アメリカのビールって、もっとこう…ホップの香りガン!
って感じのわかりやすい味が多いんだけど、このグース312に関してはそうじゃないのよ。
口に含めると、メッチャ控えめな苦みが「すっすみません…」みたいな顔してやってきてはすぐ帰っちゃう。
「すっすみません」が帰ったあとはレモン汁っぽい風味もやってくる。
こいつも同様「あっ…ごめんなさい」って顔ですぐ帰っちゃう。
全体的にメッチャ控えめなんだけど、気づくと舌にまろやかなコクが残ってるのよ。
このコクの存在に気付いた瞬間
これがグース312の魅力か!
ってなる。
一口ずつじっくりと堪能した後に訪れる、上品で優しげで、そしてまろやかなコク。
この締めとなるコクが次第に中毒性を増していく造りになっている。
そう思うと控えめな味は単なる序章だったのか。
アメリカンビールらしからぬ繊細で、でも上質なコクが楽しめる『グース312 アーバンウィートエール』。
ゴクゴク飲むべからず。ぬるいかな!?ってくらいの温度でじっくり楽しむことをオススメする。