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月日が過ぎるのも早いもんで、2019年ももう1か月が終わりました。
人はこうやって老いていくんですね。
ってことで今回は『アンカー -ポーター-』をご紹介。
アメリカを代表するアンカー社から出されるポーター。
黒ビールと言えばスタウトがイメージされるけど、そのスタウトの前身とも言われるのがポーター。
ペールエール、古くなって酸味があるブラウンエール、発酵中のブラウンエールび3種類をブレンドしたものがポーターです。当時安くてコクのあるポーターは18世紀にロンドンの荷役運搬人(ポーター)に支持を受け爆発的な人気を博した為、このように命名されました。
スタウトほど濃厚じゃないけど、力強いボリュームに加えサラリとした味わいに仕上がっている模様。
アルコール度数は5.5%。
355mlでお値段388円(税込み)。
ってことでグラスへ注いでいく。
うん。黒いです。ただ、正確に言うと若干ブラウンぽいです。
スタウトほど黒々しくはなく、ブラウンエール寄りかな?といったビジュアル。
泡はモコモコと羊さんのよう。濃密で細やかで軽やかな感じ。そのままお空へ飛んでいきそう。
そんでもって香りを確認。
くぅ~~。大人な香りだぜ
まさにアダルト。蒙古斑のついたガキはすっこんでろ。そう言いたげな香り。
鼻を少し近づけるだけで漂ってくるカカオの渋くて落ち着いたテイスト。
その後には、干しブドウのような熟成された酸味も感じられる。
この2つがハイクオリティに鼻を刺激してくるせいで、なかなか次に進めない。ずーーっと薫ってられる。
これは想像以上にいぶし銀なお香りなことで。素晴らしいにもほどがある。
こりゃー期待できるぞ。胸を弾ませながら飲んでみると…
旨ぇ……。旨みが喉にクリティカルヒットするよ…
カカオの渋みと熟成感溢れる干しブドウの酸味。両者が力強く、俺の喉にぶつかってくる。
なんという力なんだろうか。ガシっ!バシっ!容赦ない刺激の応酬が喉に訴えかけてくる。「どうだ?スゲーだろ?」と。
更に凄いことに、これだけの刺激がありながらも、引き際はサラッとしてることだ。
あれだけ2つの良質かつ剛力をもったものが、ある時を皮切りにフッと消えていなくなるのだ。
どうした!?どこへいった!?わからない。わからないから、もう1口飲む。
すると再度現れる。強烈な洗礼。
なんだろう。飲めば飲むほど引き込まれていく感覚。
まさに魔性。艶のあるビール。