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今回は『リストラティブ・ビバレッジ IPA』をご紹介。
これを見て何を思うだろうか。
怖い?ビールっぽくない?製作者どうした?
少なくとも俺は怖いと思ったし、見た目ビールじゃないだろって驚いたし、むしろデザインを手がけた人の精神状態を心配した。
このビールを造ったのは世界的にも有名なブリュードッグ。
正式な商品名があるらしく「Restorative Beverage for Invalids & Convalescents」。
誰かさんが調べた直訳だと「病人と病気上がりの方用の元気回復飲料」の意。
これを回復と呼ぶのだろうか。元気と呼ぶのだろうか
遊び心を通り越して投げやりになったのでは?そう思えるほど突飛なデザイン。
ただ、ホップの使い手ブリュードッグが造るIPAってことで、メッチャ激しいインパクトを期待している自分もいる。
アルコール度数は8.7%。
330mlでお値段499円(税込)。
ってことでグラスへ注いでいく。
少しオレンジ色がかった黄金色。透き通った色合いで、ラベルのデザインとは対照的にスゲー真面目な感じのビジュアル。
真面目ちゃんを演じてるあたり、何か裏を感じる。逆に不気味。
泡は目が細やか。けどすぐ消えていく。持続は1~2分ほど。
そんでもって香りを確認。
うわっ…普通にIPAだわ!
無駄に身構えちゃったけど、ちゃんとIPA。
フルーティーで華やか。でも苦みを含んだ爽快な香りが鼻を心地よく刺激してくれる。
ただ、IPAのなかでは刺激は少なめな方かな?って印象。
もっと毒々しい感じを予想してただけに、ちょいと物足りなさを感じる。
だがもしかすると…。味わいは凄いことになっているのでは…。
そう思い、そのまま飲んでみると…
うわ…何コレ!刺激が強すぎじゃありませんか?
口に含めた瞬間、あまりの刺激に瞳孔がカッと開くほど。
とにかく強烈。猛烈。激烈。容赦ないホップの苦みが、ガツン!バコン!ズドン!と暴れまくる。
未だかつてない刺激に驚いていると、更なるサプライズが。
あれ?なんか後味が甘いぞ……
あれだけ強烈な苦みを与えていたにも関わらず、その後には濃厚な甘みが。
お前はツンデレかと。そう問いたい。随分なアフターフォローで。
太い注射を打たれたあとの「痛くなかったですか?ニコッ」のような。いや、看護師の谷間に埋もれさせてくれるかのような甘美。
それまでの刺激を良い意味で忘れさせてくれるようなご褒美がそこにはある。
遊び心はラベルだけに飽き足らず。なんとも刺激的で魅力的で創造的な一杯。
この強烈な刺激を是非とも体感して頂きたい。