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今回は『ブリガンド』をご紹介。
な、なんと勇ましい戦士のラベル。
どこのビール?と思い調べてみると王国ベルギーでした。
造っているのは「ヴァン・ホンスブルック醸造所」。
ブリガンドとは農民が自衛のために戦い守った義勇軍の戦士のこと。その英雄を称え造られたのがこのビールなんだとか。
アルコール度数は9%。
330mlでお値段820円(税抜き)。
ってことでグラスへ注いでいく。
見てくださいよ。透き通ってて本当に綺麗な黄金色を放ってるでしょ?
これでアルコール度数9%もあるだなんて…ヒエェ……。
泡は目が粗くて割とすぐに消えるかな?
2分ほどでグラスからほとんど無くなってる。ただ、グラスの側面にへばりついているのを見ると濃密さが伺える。
そのまま香りを確認していく。
ほほう…香りはそこまで立たないんだな
アルコール度数9%ということもあり、熟成感溢れる干しブドウのような香りがしつつも全体的には穏やか。
優しく鼻をつつくような心地よい香りがフワッと漂ってくる。
これは何かの前兆なのかも知れんな。
弓矢を構えた戦士の映るベルギービールがこのまま終わるとは到底思えん。
引き続き気を引き締めつつ、そのままグラスを傾けていくと…
おぉーー…。やはり来た……この熟成感がベルギービールって感じ…
やはり。やはりだ。
まろやかな口当たりから最初に出てきたのは麦芽の甘み。時間をかけて抽出したんだろうなって感じの甘みが口のなかでドッシリと広がる。
そして次に来たのが熟成感たっぷりの酸味。
そこまで刺激は強くないんだけど、濃厚な甘みの後にきたから素晴らしいアクセントになってる。
しかも……しかも、だ。これだけでは終わらない。
最後にやってきたのは苦み。ジーン…と潮を引くかのように去って行く苦みを目を閉じながらフィニッシュ。
これでブリガンドの工程がようやく終わったのだ。
長い。長いぞ。1口でどれだけ楽しませてくれるのだ。
ベルギービールって本当に奥が深いよな。900円近くする一杯だけど、ご褒美として飲んでみてほしい。